近頃、鉄の調理器具の良さが改めて見直され鉄の魅力にハマる人が続出しているようですね。
熱伝導、蓄熱性の良いが優れていることに加え、使ううちに自然に鉄分補給できるのも鉄の調理器具の魅力でもあります。
今回は貧血悪化に伴い、鉄玉子から鉄鍋にステップアップした筆者が、南部鉄器の岩鋳片手鍋16cmの使用感や注意点などのレビュー。
そして鉄鍋でお酢を使う料理をすると鉄分が多く出るという裏技もご紹介したいと思います。
特に貧血改善のために鉄鍋デビューする方必見です!
鉄の片手鍋で貧血予防
まずは早速購入した鉄鍋をご紹介したいと思います!
数ある鉄鍋の中から私が選んだのは、16cmという小さな片手鍋。
こんな感じで我が家にやって来ました!
普通に真っ黒で小さくて、重くてかわいい(^^♪
木柄部分は取り外しが可能なっており、先っちょの金具を回せば簡単に閉まるようになっています。
「木柄の取付方法」「取扱説明書」「南部鉄器検査証」等が同封されていました。
この刻印が本物の証らしいですね。
なんだか安心します。
「最近類似品が出回っているのでご注意下さい」との記載がありました。
楽天👇
外寸:34cm×17cm×12cm
重量:1.4kg
容量:1.1ℓ
こちら、揚鍋(天ぷら鍋)となっていますが、片手鍋なので本来万能鍋。
揚げ物から湯沸かし、味噌汁などの汁物、ラーメン、ソースパン、取っ手が外せる仕様なので、このままオーブンに入れることも出来ちゃいます。
ここで引っかかったのが、片手鍋16cmというサイズ。
3人家族なのに、なんでも5人前くらい作ってしまう私にとっては大分小さいサイズ。
でも考えてみれば、今回は私の鉄分補給が目的だったはず…。
そして鉄分不足なのは家族で私一人。
鉄分の摂り過ぎも良くないとの話もある。
「鉄分入りの水は自分の分だけでいい。」
自分のために毎日飲む白湯やお茶、コーヒーなどに使う湯沸かし。
そして家族みんなの味噌汁やスープ作り(Max4人分は作れる)に使う。
…という結論に。
鉄鍋選びで一番重要な要素
鉄鍋選びで一番気を付けて選ばなければいけないのは何より…
重量
ではないかと思うんです。
鉄鍋の一番のデメリットではないでしょうか…
鉄鍋を使わなくなる一番の原因…
そう…重すぎると使わなくなるんですよね。
(実際に使わなくなったデカい鉄鍋有)
この鉄鍋、何がいいって小さい分比較的軽いこと。
1.4kgプラス水の重量。
容量1.1ℓとありますが、実際に水を入れて吹きこぼれずに沸かせる水の量はどんなに欲張っても800mlが限度。
1.4kg+800ml(g)=2.2kg。
これくらいならなんとか使っていけそう。
鉄の片手鍋のお手入れ方法
この鉄の片手鍋、どういうお手入れをすればいいのでしょうか?
基本的に鉄鍋なので、油を馴染ませて使用します。
でも…
通常、鉄鍋や鉄フライパンのお手入れとして言われている
「洗剤を使わないで洗う」
「使用後は油を馴染ませる」
というお手入れをしていれば、油が鍋に馴染み、焦げ付きにくく錆びにくい鍋にはなりますが…
油が馴染めば馴染むほど…
湯沸かしした時に油が浮く
んですよね…。
でも万能鍋とはいうものの、深鍋なのでフライパンのように肉焼いたり魚焼いたりはしませんよね。
やっぱり汁ものやちょっとした煮物とかに使うと思うんです。
だからそんなに油を馴染ませる必要性はないのかなと…。
鉄鍋を買う前は、
「圧力鍋で鉄玉子を入れてお湯を沸かせば、鉄分いっぱい出るんちゃうの?」
というマイブームがあり、圧力鍋で湯沸かしをしていた時期がありました。
(ほんとにいっぱい出るのかは不明)
ある日、その圧力鍋でカレーを作り、いつものように鉄分入りの白湯を作ろうとお湯を沸かしたんです。
出来ました~
カレー風味のお湯が…。
きれいに洗ったつもりでもしつこく残っている油…。
その後お湯を沸かしたことで、綺麗に油が浮き出てきたんですね。
もうね…
気持ち悪くて吐きそうになりました。
同じことが鉄鍋でも起こる。
通常鉄鍋は洗剤を使わずに洗うので、普通に使えば(さすがにカレーは作らないにしても)通常の鍋よりはるかに油は浮くはず。
その辺の疑問を鉄鍋の販売店に問い合わせてみたのです。
👇楽天「キッチングッズ柳屋」さん、めっちゃ親切に回答して下さいました。
そこで分かったのが…
湯沸かしに使う場合、洗剤を使ってしっかり油を落としてもいいらしい
意外とスパルタというか、あまり堅苦しく考えなくても何とかなるものらしいのです。
サビが出た場合も、鉄鍋のサビは害のあるものじゃないので、そんなに神経質にならなくてもいいのだとか。
(これは鉄瓶にも言えることで、長年使っていれば鉄はサビが出て当たり前)
油も長期間使用しない時や、たまに塗るくらいでいいそうですよ。
なんだかそう言われるとなんとなく気がラクになりませんか?
揚げ物をしてみた
そうは言っても、最初なんとなく湯沸かしばかりも不安になり、一度だけこの鍋で揚げ物をしてみたことがありました。
まだ数回しか使っていませんが、こんな感じで鍋底が少し茶色くなってます。
凄いですね~やっぱり蓄熱性が高いので、食材を入れても温度が下がりにくくカラッと揚がります。
「パリパリパリパリ…」と天ぷら屋さんのような揚げ物のいい音が響きます…。
でも温度が下がらない分、食材を入れた途端にお湯が沸騰した時のようにブクブク沸き立つので、少量の油(1/3程度)で揚げないと溢れかねないので注意です!!( ゚Д゚)
(パンフレットにも記載有)
溢れかけて思わずふ~ふ~した私(そうめんの吹きこぼれか!!)
油にふ~ふ~…
しちゃった…。(笑)
いやいや…IHじゃなかったら大惨事( ゚Д゚)!
揚げ物はやっぱり少量用ですね。
欲を出して沢山揚げようとするとこうなるので、十分お気を付けください。
あ…そういえばこの片手鍋、IHでも使えるのですが、揚げ物モードで温度の感知ができないみたいです。
なので、揚げ物モードではなく普通に加熱してお使い下さい(⇨揚げ物モードで揚げてた人)
おかげですでに茶色く変色していた鍋底がきれいに黒々としました。
そのあと作った味噌汁にはしっかり油が浮いていましたが…。
でも味噌汁やスープに使うのであれば多少の油は問題ないですよね。
けんちん汁やスープのように具材を炒めてから作ったり、油揚げや肉を入れても油は浮きますし。
たまに揚げ物をして油をならし、あとは油の浮いてもいい汁物を作る。
その後飲み物の湯沸かしに使うようにすれば問題なく使えるんじゃないでしょうか。
次はこの片手鍋を買った真の理由が明らかに!!( ゚Д゚)