風邪のあとの長引く夜間の咳に悩まされ、喘息の薬の処方により救われる…
はずだった。
気管支喘息の治療に広く使用される吸入ステロイド薬による治療。
副作用が少なく、長期に渡り安全に使用できると言われている。
しかし「副作用のない薬はない」と言われるように、多くの人がなんともなくても、副作用の出る人がいる。
そう、私のように…。
近年、大人の気管支喘息や咳喘息が増えているという。
今まで健康体で生きてきた人が、風邪などをきっかけに突然発症することが多いそうだ。
この記事では風邪のあと、止まらない夜間の咳で病院を受診。
喘息の薬のおかげで眠りを取り戻したのはいいものの、副作用で怖い思いをした体験談をお送りします。
気管支拡張薬(吸入薬)の思わぬ副作用
大人になってから風邪などがきっかけとなって突如発症する咳喘息…。
誰でもうろたえますよね?
「きっと器官が弱いんだ、仕方ない」と長年やり過ごしてしまっている人も多いはず。
私もそうでした。
でもあまりの夜中の咳の酷さに病院を受診し、処方してもらった喘息の薬がやたらと効いたんです…。
そして今まで特に薬を飲んで副作用が出るとかいう経験がなかったため、副作用なんてまるで気にも留めてなかった。
副作用が出るまでの話はコチラ👇
処方されたお薬は、
- レルベア200エリプタ14吸入薬…気管支を拡げる、気道の炎症を抑える吸入薬
- トラネキサム酸錠500mg…炎症を和らげ、出血を抑える
- フスコデ配合錠…咳を鎮める
- シングレアOD錠10mg…アレルギー、気管支の収縮、気管支喘息を抑える
- トローチ…口腔内の菌を殺す
順番に副作用と思われる症状をピックアップしていきます。
まずは、一番怖い副作用が出たこのお薬から…。
レルベア200エリプタ14吸入薬
この気管支を拡げる…という効能ゆえ起こる副作用、それは…
動悸。
お薬の説明書に一通り目を通して、「そんなこともあるんだ…」程度の認識だった。
9日目、突然それはやってきた。
薬を飲んだとたん動悸に襲われるというのは恐ろしいものがある。
しかもそれは薬の説明書の重大な副作用(アナフィラキシー反応)として記載されている。
夜お風呂に入って、吸入を済ませ二階に上がり、「なんか心臓がバクバクするな…」と思いながらパソコンを開いた。
座っているのに貧血を起こしたように頭に血の気がなくなった。
酸素が足りていないような息苦しさがあり、手も微かにふるふるする感じで脱力感がある…。
え!?アナフィラキシーショック!?
死ぬの!?
まぁ…ざっとこんなもんですよ。
しばらくベッドに倒れこんでたら治りましたけどね。
心臓は怖い。
しかも病院の先生も薬剤師の人もそんなこと一言も教えてくれないってひどくないですか?
次の日吸入するのどうしようかと迷ったんですが…
突然吸入をやめてしまうと、症状がひどくなることがあるとのネット情報も気になった。
「それまでは大丈夫だったわけだしもう一回飲んでみよう」と思い、飲んでみた。
あれ?全然大丈夫…。
お風呂入ったあとで血行が良くなってたのもあるかも…と思い、入浴後しばらく落ち着いてから吸入することに。
その後、動悸が起こることはありませんでした。
そして2週間分の吸入薬もなくなり、そのまま咳も治まるものと思いきや…
ふっ…と睡魔に襲われる度に咳込み続けるという最悪の状態に逆戻り…。
しかも寝ついた途端に喉が勝手に謎の高音の音を発してその自分の声で目が覚めるようになった。
なんだこれ…
多分、それだけ器官が狭くなっているのだろう。
これは風邪で咳がひどい時に何度か経験していて、今までは超ソプラノボイスで…
う~ん…う~ん…。
と言っていた。
今回のはさらにバージョンアップしていて訳わかんないことを言っている(説明不能)
あと寝ていて意識がないにも関わらず、勝手に咳が出るようになり、呼吸とのタイミングがズレて
ぶほー!!
って呼吸困難に陥った…。
凄い…意識ないのに勝手に咳出た。
どうでもいいけど…
息吸ってからにしてくれー!!
結局薬が切れてから、朝方2時間ほどしかも寝られない状態になり、3日でギブ。
動悸のこともあり、薬の使用は極力避けたかったが、精神的にもう無理だった。
まさに…
「先生た~すけて~」(ルパン風に…)
という気持ちで再び内科を受診した。
りす「薬が切れた途端に全然寝られなくなりました。」
医者「じゃ、もうちょっとお薬続けましょうか…」
りす「あ、でも一回だけスゴい動悸がしたんですけど大丈夫でしょうか?」
医者「あ~この薬は気管支を拡げる薬だから動悸が出るんですよ。どっちを取るかなんですよね~」
なるほど…ネット情報の通りだわ(怖くなって調べた)
とりあえず、動悸についてはよくある症状のようなので安心した。
医者「じゃ、吸入のお薬弱いものに替えてみますか?」
りす「はい、その薬なら動悸は出ませんか?」
医者「一日に8回とか多く吸わなかったら大丈夫だと思います。」
と言う訳で一日一回の吸入で24時間効くタイプの「レルベア」から、
「シムビコートタービュヘイラー」
という吸入薬に変更してもらった。
症状の出やすい時間帯を狙って一日8回まで使用できるという
夜間によく咳が出るため、私の場合は夕方に連続3回を1セットとして吸入。
さらに夜寝る前など、辛い時に追加で最大8回まで吸入できるという。
これで安心して吸入できる…と思ったのもつかの間…。
吸入するたびにめまいと頭痛で気持ち悪くなるように…。
とてもふらふらして起きていられないので、寝る寸前に吸入し、すぐ寝るようにした。
もう…
前よりひどいやんか~
それにしても、これだけの副作用が出るだけあって…
その日の夜は一度も咳が出ず、一度も目も覚めず爆睡した。
昨夜の咳が嘘のように…。
その時つくづく思った。
薬って怖いって…。
そんな感じで1週間ほど寝る前にめまいを誤魔化し吸入し続けた結果、咳が落ち着いてきた。
そこで寝る前の吸入を1回に減らしてみることにした。(内心ドキドキ)
そしたら…
寝られた~
バンザ~イ!!
そしてネット上の、「医師の指示なく勝手に薬の量を変えたり薬を止めちゃダメ」という情報におびえる私は、病院の先生に電話で確認してみることに…。
りす「吸入するとめっちゃめまいするんですけど、もう咳も良くなってきたんですけど続けないとダメですかね?」
医者「あ~3回も吸ったらしんどかったですか?良くなったら全然止めても大丈夫ですよ。」
りす「え!大丈夫なんですか?良くなっても続けないといけないと思ってました。」
医者「しんどくて続けられない人もいますからね、じゃ、お薬減らしていくようにしましょうか。
子供でも使えるシングレア(アレルギーの薬)だけ続けられたらいいと思いますよ。」
という訳で、60吸入入った薬だったので残り40吸入残しで吸入薬は終了することに…。
本来は私のような動悸やめまい、手がふるふるするような症状がある場合はすぐ医師に相談するなどした方がいいんじゃないかと思います。
なんか…すごく体に悪いことを我慢してた気がする…。
何かとすぐ我慢してしまう質が裏目に出た。
その他の副作用として、レルベアの時もそうだったが吸引のお薬は声枯れや口腔や中咽頭のカンジダ症になることが多いよう。
私も舌の奥の方が白くなってきて、舌のトローチが乗っかっているところだけ殺菌されて5円玉のようなトローチの形が…。
トローチ乗っかってるとこしか殺菌せーへんのか~い
声枯れも、ほんとにびっくりするくらい急に喉がしゃがれてきて、声が出しづらくなるんですよね。
ハスキーボイスみたいに声がかすれる感じ…。
でも声がれもカンジダ症も吸入後に適切にうがいをして、水を飲むなどすることでかなり軽減することができました。
でもこれ、結構うがいが面倒だし、不快な症状なのでそのせいでお薬止めたくなる人も多いかと思います。
2.トラネキサム酸錠
このお薬の効能、炎症を和らげる他に出血を抑えるとの記載が…。
ちょうどこれらの薬を7日分飲んだあと健康診断があり、血液検査で血小板数が基準値を超えていたんですよね~…。
貧血なのはいつもの事なのですが、血小板が増えるって初めての事なので恐れおののく私…。
血液検査の結果を経て、
病院を受診しようと思っていた矢先、新型コロナウイルスが猛威を振るい出し、怖くて行けなくなってしまった。
だもんで、これは憶測なのですが…
このトラネキサム酸錠のせいかもなんて思ってまして…。
というのも、
止血薬(hemostatic agent)とは血管壁や血小板、血液凝固系、線溶系に作用して止血を促す薬の総称である。全身投与役としてはカルバゾクロム(アドナ®など)やアドレノクロムモノアミノグアニジン(S・アドクノン®など)、トラネキサム酸(トランサミン®など)、ヘモコアグラーゼ(レプチラーゼ®)といった薬が知られている。また局所投与薬としてはトロンビンやアドレナリンなどが知られている。
引用元:Wikipedia
血小板に作用して!?
犯人は…
お前か~!!
きっとそうだ、そうであって欲しい…。
変な病気でありませんように…。
2.フスコデ配合錠
これは咳止めの薬ですが、一般的な咳止め薬を飲んで全く効果がなかった私でもよく効いた。
一日3回3錠で咳の症状に合わせて量を調節可能。
良く効く薬はやはり副作用も強いのか…
まず、
めちゃめちゃ喉が渇く
高校生の頃持久走だというのに鼻風邪を引いていていて、鼻炎の薬を飲んで走ったら猛烈な喉の渇きに死にかけたことがあった。
それと同じくらい口の中も喉も
カラッカラ!!
そのせいで咳出てるんちゃうの?
ってくらい、夜中あまりの口と喉の渇きで目が覚めるように…。
咳出てるのに喉乾燥させるって…。
だもんで、夜は1つに減らす→咳が出るという訳の分からないことに…。
あと一つ、フスコデ配合錠の副作用…
お薬の説明書にも記載がありますが、「眠気、めまいが現れることがある」とのこと。
普段なかなか眠れない私、この副作用は逆に嬉しかった。
布団に入った途端に意識がなくなるから(笑)
喉が渇いて1個にしたら眠れなくなりましたが…。(残念…)
コチラの薬も二度目に通院した時に、
「ちょ~喉渇く!!」
と訴えたところ、
「メジコン錠」という咳が出る時にだけ飲む薬に替えてもらえました。
言ってみるもんですね。
プライドのやたら高いお医者様は怒り出す人もいますがね( ゚Д゚)
これあんまり覚えてないんですが、口の渇きは軽減されたように思います。
4.シングレアOD錠10mg
このお薬は気管支喘息やアレルギー性鼻炎の治療に用いられますが、既に起こっている発作を止めるものではなく、予防的に続けるお薬。
これは特に副作用は感じず。
柔らかくてすぐ口の中で溶け、乳酸菌のお菓子みたいな甘い味。
トローチ0.25mg「明治」
「たかがトローチ、されどトローチ」
あなどることなかれ…。
このトローチに随分救われました。
喉が乾燥してイガイガした時に、このトローチ舐めると治まってました。
このトローチ、
成分:デカリニウム塩化物トローチ
としか記載がないので、砂糖は入ってないのかと思い(薬自体が甘い場合があるらしい)夜中のイガイガにも口に放り込んで寝ていたら…。
虫歯になっちゃった。
虫歯なんて何年ぶりだろ。
たまたまなのかもしれないけど、奥歯の一番奥が…。
病院の先生に聞いても(分厚い本出してきて成分を調べてくれた)
「抜歯の後、殺菌剤として歯医者さんが出してるぐらいだから大丈夫でしょ。」
と言われ、今ネットで調べたらど最初に
白糖…
の文字…。
砂糖が入っているとも知らず、毎晩のように食べながら寝てた…。
そら虫歯なるわっ。
咳に良く効くから気に入ってたのに…。
就寝時はやめておいた方がいいかも。
その他咳の影響
咳がひどくなったせいで、肋骨が折れてしまった(レントゲンは撮っていないが)
風邪ひく前は、運動嫌いの私がトランポリンやバランスボールで筋肉増強に励んでいた。
それがすっかり筋肉は衰え、階段を上がるのでさえ太ももの筋肉の衰えを感じた。
鍛えるのは苦労するが、落ちるのはあっという間。
貧血のせいか、最近疲れやすく階段を上がるだけで動悸がする。
ってか、普段通り家事をするだけでもやたら息が上がる…で、そのあと座っていてもドキドキしていることもあった。
風邪の後半は息を深く吸うと左胸が痛かったし、咳が治まってからは右胸も2日間だけだけど痛かった。
これってもしかして喘息に移行しようとしてる?
やっぱり吸引のお薬止めない方が良かったのかな…表面上は治ったように思うだけっていうし…。
呼吸機能検査の予約をしていたが、新型コロナ怖さに予約をキャンセルしてしまった。
こんな状態でコロナに感染したらと思うと怖いけど放置するのも怖い。
あと、咳込んでいる時全く気が付かなかったが「噛み締め」のクセが全開になっていたようで、朝起きたら久しぶりに歯茎が痛くて、物が噛めなかった。
またやっているんだな…と意識してみると、咳をした後に「ぎゅ~」とやっていた。
これだ~。
全然わからなかった。
私の場合、夜中寒さを感じたり伸びをした後などやってしまっていることが多い。
特に夜間は自分で意識して気を付けていないと気が付かない。
「噛み締め」または「歯ぎしり」の弊害として私の場合、
・左側で強く物が噛めなくなった。
・歯茎が変形した
良い歯科医院に出会うことにより、10年以上経って現在噛めるようになったがレントゲンには映らないらしく、どこの歯科医院に行っても治らなかった。(→この歯が現在虫歯になっている)
噛む力というのはつくづく恐ろしい。
口の中の骨が変形するくらいの力をもっているのだ。
最悪の場合、大切な歯を失うことになる。
今後の対策
まだ咳喘息という診断が出た訳ではないが、もう喘息の薬が効いている時点で咳喘息はほぼ確実かな…と思う。
現在、気管支喘息に移行しないように日常できることはないのか…あれこれ模索している最中。
最近の息切れや息苦しさからして、呼吸機能は完全に落ちていると思われる。
さらに歳と共に体力も弱ってきた今日この頃、これからの自分のためにも「呼吸器が弱い」という自分の弱点を少しでも潰していきたいと思うのです。
咳喘息や喘息で苦しい思いをしているあなたも健康な時があったのではないでしょうか?
だったら、症状が出ていなかった時の状態に戻すこともできるはず。
症状がずっと抑えられたなら治ったも同じだと思いませんか?
わたくし、必ずなんの症状も出なくなるまで克服したいと思っています。
じぇったいに治してやる!!
なにか変化があればまたご報告したいと思います。