ゴマのような香りと、ピリッとした辛味のあるハーブ、ルッコラ。
サラダに入れるといいアクセントになって、とっても美味しいですよね!
カルシウム・鉄分・ビタミンCなども豊富に含まれるのも嬉しいところ。
ハーブなだけあって、基本放置でぐんぐん育つので初心者さんにもおすすめです。
今回は害虫の被害も少なく育てやすいルッコラの栽培記録と注意点。
そしてあまり知られていないルッコラの花や種の魅力をお伝えしたいと思います。
葉っぱだけじゃないルッコラの魅力
思えば昨年の春、イタリア料理店のサラダに入ってる美味しい葉っぱ、ルッコラを育ててみたくて、苗を一株だけ買って植えてみたのが始まりでした。
あっという間にとう立ちして…
葉っぱだけ食べる場合は葉が硬くならないように摘蕾してある程度食べたら引っこ抜いて終了なのですが…。
そのまま放置を続けると…
どこまで育つの?ってくらいぐんぐん育って…
1メートルくらいの背丈になってなんとも可憐なクリーム色の花を一面に咲かせました。
ウソやろ!?
っていうくらい(笑)
あんなほうれん草のちっちゃいやつみたいだったのに…。
背丈が高い上に幅も1メートルくらいに広がるので、倒れないように紐で束ねたほど…。
ハーブ恐るべし…。
そしてびっくりするくらい沢山の種!
こぼれ種からの発芽を狙うにはもう十分こぼれ落ちていたので、種を収穫することに。
ところがあんなに種がこぼれてたはずが、発芽したのはわずか3株…。
「なんだ、3株かぁ…。」
と気付いた時には11月半ば…。
雪はまだ降らないまでも朝晩冷え込むようになった。
芽出るのかなぁと思いつつ、今年収穫した種をあわてて蒔いてみることに。
種まきしてみた
11月17日 種まき
プランターにルッコラの種を筋蒔きして、軽く土を掛ける。
さらにこの日撤去した夏野菜の葉っぱを布団がわりに掛けてみた。(スギナも入ってる)
なんで掛け布団かと言いますと…。
まず、保温効果をねらって。(夏は雑草マルチとして土の乾燥を防げる)
土の凍結を防げないかなと…。
あとは、特にまだ苗が小さくて、水をやっただけで苗が倒れてしまうような弱々しい状態の時は細い茎の支えになるようなものが敷いてあると育てやすい。
しかし…
この夏野菜の掛け布団…
のちに葉っぱが大きすぎて下敷きになって発芽できない種もあることに気付き、さりげなく撤去することに…。
やっぱりもみ殻とか…
小さいアイテム
にしなきゃダメだなって一つ勉強に…。
さらに寒さ対策として、米袋を切り開き上から掛けた(袋の支えに小さい植物用の支柱を刺した)
ここもあとから思うと不織布なんですかね?
防寒=ビニール袋を被せるという習慣がついてまして…。
これだけ防寒したにも関わらず、
のちに…
ルッコラの秋植えは12月まで
発芽適温は-5~40℃だと知る…。
スゴイ適応能力…。
全然大丈夫やん!!
ルッコラの秋植えは9月~10月との情報もあり、焦ってしまいました。
無事発芽!
11月24日発芽
かわい~~♪
いっぱい出てきましたよ~
あとから気付いたのですが、ルッコラの種は好光性種子なので、光が足りないんじゃないかと心配しましたが、無事7日間で発芽!
朝顔みたいなかわいい双葉です。
無事成長するも、にがっっ!
1回目の間引きのの時を含め、4回目の収穫をしました。
もうすでにとう立ちが始まり、一度蕾を摘みました。
3月22日のルッコラの様子
収穫後の写真なので、ちょっと寂しい感じ…。
畑の方と合わせると結構まとまった量になったので、レンジでまとめてチンしていろんなおかずにちょい足ししてみたのですが、
「にがっっ!」
ルッコラは土の乾燥と日が当たり過ぎると苦くなるそうです。
苦すぎて、「もうギブ!!」ってくらい苦い。
葉も小さい苗の時より分厚くなっています。
慌てて防寒のために掛けていた米袋を掛け直しました(寒冷紗とかちゃうんか…)
ルッコラは火を通した方が苦みが和らぐと言いますが、
私は逆に生で食べた方が食べやすく美味しい気がします。
なんでだろ…火を通すとカサが減るから少しのつもりが沢山食べてるのかな…。
でもやっぱりルッコラは美味しい。
サラダに入れたり、ハムやお肉、卵なんかと一緒に食べると辛味が和らいで逆にその辛味と風味が生きてくるのでお勧めです(辛く育ってしまった葉は特に)
ルッコラの辛み成分は大根やワサビと同じ辛味成分なので、
他の食材に主役を持ってきて「薬味的な感覚で足してやる」という感覚で使うといいのではないでしょうか。
春はとう立ちの季節
畑の方のルッコラは何もかぶしてない上に、水やりなんてしたことないので、特に苦いはず…。
でも畑のルッコラはとう立ちのスピードもプランターのものより早く、
もう…
時すでに遅し…。
日当たりが良く地植えのせいで根張りが良いせいか、
ビックリするようなぶっとい茎が伸びてきて( ゚Д゚)
慌てて…
へし折ってやりました。(-ω-)/
4月9日ルッコラの様子
遅い秋植えにもなんとか芽を出して収穫にこぎ着けた我が家のルッコラですが、
芽を出したはいいものの…
冬に植物は大して成長しない!!
もう何年もこぼれ種で生き延びているイタリアンパセリも、秋植えしたほうれん草も…。
みんな冬の寒い間は地面に這いつくばるように寒さに耐え、縮こまっているだけで一向に成長しない。(枯れないで生きているだけでもえらいものだけど)
防寒対策が必要だったのは、発芽ではなくその後の成長の方だったんですね…。
もっとばっちり防寒対策をしたら冬でも育つんでしょうかね。
そういえばハウスでは育ちますよね(;^ω^)
そしてやっと春がきて暖かくなり育ち出したと思ったら…
とう立ちする( ゚Д゚)
「うそ~ん…。」
おわ…た…。
なので秋植えの場合、長く葉の収穫を楽しみたいと思ったら、
まだ暖かい9月頃に植え付けた方が長く収穫を楽しめるということですね。
とはいえ…
なんやかんやで5~6回は収穫出来たかな…(もうさすがに限界っぽいけど)
4月になった今でも摘蕾しながら収穫できてるので種まき遅くなったけど蒔いて良かった。
ルッコラは花も食べられる
でもご心配なく。
花芽を摘んでも、摘んでも、
負けるもんかっ
ともうあちこちから蕾を付けた長い茎が伸びてきます。
そしたらぜひ、花を咲かせてみて欲しいのです。
ルッコラの花スゴイ素敵ですよ~。
クリーム色に紫色の筋がスーと入った花…。
色合いがね、絶妙なんです。
清楚で
「可憐」
という言葉がぴったりです。
去年も満開のルッコラの花を
キレイだな~
って見てたんです。
そして花が咲き終わる頃、花も食べられると知る…。
花より団子…。
慌てて食べてみましたが、お花も良い香り!
葉ほどの香りも苦みもないやさしい味で私はこっちの方がむしろ好き( ゚Д゚)
花は採っても次々出てくるので結構食べられますよ。
プランターと地植えの成長を比べてみた
4月9日ルッコラの様子
次々蕾を付け出して、摘み取ろうか迷っているところ…(-_-)zzz
プランター&地植え
プランターと地植えの成長の違いを比べてみました。
プランターの方は株間が狭いせいもあるのか、株自体が弱々しいですね。
地植えの方はこぼれ種なので早く発芽してるのもあるとは思いますが、育ち方が全然違いますね。
これで苗1本分です(へし折った後)
種の収穫
ルッコラの花が一面咲いた頃…
「めっちゃ小さい枝豆」
のような小さな鞘が無数に出来るんですね。
その鞘の中に入っているめっちゃ小さい枝豆がルッコラの種です。
そのまま放置してもこぼれ種でまた芽を出すのでいいのですが、種を採る場合は…
株全体が茶色く枯れてきた頃、
ハサミで鞘を一つずつ切り取り、種を取り出します。
種が熟すと少し鞘を触っただけで、種がはじけ飛びます。
この種の出来方と言ったらホント…
雑草顔負け
どんだけ程仲間増やすつもり!?
…ってほど。
種も食べられる!?
マスタードに入っている粒々はアブラナ科のカラシナの種子。
ルッコラも同じアブラナ科なので、マスタードの粒々によく似ています。
だもんで、ルッコラの種でもマスタード作れるんじゃないかと思うんです。
試しに去年収穫した種を食べてみました。
「辛っっ!」
からの~…
「うま~~!」
これね、からしです。
マスタードに入ってる粒々と同じ味!
見た目硬そうだったけど、食べてみたら殻も硬くない。
今年は収穫した種を使ってぜひマスタードを作ってみたい!
あ、そういえば種そのまま食べちゃったけど、シード類って酵素抑制物質が含まれていて、一度水に浸水させて(12時間位)発芽モードにした方がいいとかいう話ですよね。
気を付けよう…。
病害虫について
ルッコラは青虫やアブラムシがつきやすい植物。
特に青虫。
モンシロチョウはアブラナ科であるルッコラが大好き。
春になるとモンシロチョウをよく見かけるなら、まず被害に遭うことでしょう。
うちも周りは自然まみれ…。
春になるとひっきりなしにチョウが飛んできて、
追い払ってもまた戻ってくるくらい、チョーしつこい!(スミマセン( ;∀;))
去年の春に植えたルッコラは、1日~2日に一度チョウの卵チェックをしていました。
卵のうちに見つけないと、青虫はあっという間に卵から孵って、食い尽くされてしまいます。
モンシロチョウってかわいらしいですよね。
前はモンシロチョウがヒラヒラ飛んでいると
「春だなぁ…。」と、微笑ましく見ていたものです。
それが家庭菜園を始めた途端に敵になりました…。
野菜の青虫の被害と言ったら、えげつないですからね。
奴らは立派な害虫です(もうかわいいと思ってた頃には戻れない…)
奴らも種の保存のため必死です。
卵が見つからないように葉の裏側に産み付けることも多いので、必ず葉も裏返してチェックしてくださいね!
卵の産み付け方がまたえげつない…。
取れないように…
葉に卵突き刺してありますから。
奴ら抜かりはありません…。
卵の取り方はガムテープが一番。
葉まで引っ付いてしまわないようにそっと取って下さいね。
そんなモンシロチョウの被害もとう立ちするまでです。
とう立ちして葉が硬くなると、モンシロチョウも良く知っていて寄ってこなくなります。
赤ちゃん青虫には柔らかい葉を食べさせたいんでしょうね。
うちの場合はアブラムシの被害は出なかったように思います。
でもアブラムシは最初が肝心。
アルミホイルやアルミのテープなどのキラキラが効果的です。(人間もまぶしい( ゚Д゚))
防虫ネットや寒冷紗で防御することもできますが、ちょっとした隙間から虫って入り込んでくるので注意が必要です。
うちではネットをすることで手入れがしにくくなる上に、虫が入り込んで…
パラダイス化( ゚Д゚)
してしまうことが多かったので使っていません。
なるべく害虫を気にせず育てたい場合は、やはり秋植えがオススメです。
まとめ
ルッコラについてまとめてみます。
- 発芽適温は-5~40℃
- 秋植えは9月~12月までできるが早く種まきしないと寒い時期は成長しない(大きくならないまま当立ちを迎える)
- 沢山育てたい場合は種で植えるのがオススメ
- 葉だけじゃなく、花も種も食べられる
- 病害虫は青虫とアブラムシ
- 害虫被害が少ない秋植えがオススメ
- 一年草だけど種を付けさせればエンドレスに食べられる
と言う訳で、新しいエンドレス野菜認定!!(-ω-)/
私はお試しで苗1本からの栽培でしたが、ルッコラが好きで最初から沢山収穫したい方は、種を買って植えるのがオススメです。
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何が起こったのかうちではこぼれ種からは3本しか発芽しませんでしたが、本来ルッコラは発芽率がいいはずなので存分に楽しめると思います。
ただ、ルッコラは連作障害があるそうなので、やはり種を収穫して別の場所に改めて蒔く方がいいかもしれません。(去年のこぼれ種も今のところ元気に育ってますが…)
こんな連作障害の裏技もあります。
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